社有車を使用して個人が個人利用目的で運転した場合に事故を起こした場合に、自動車保険はどうなるのだろうかという心配の声が聞こえてきそうです。そこで、発生する事故パターンを整理しておくことです。自家用車についてはこの場では除外します。
【社有車(会社名義)について】
利用目的が次の2つのパターンに分類されます。
❶業務時間中
❷業務時間外すなわち個人目的利用中
【個人利用に関して】
次に従業員が事故を起こした場合における法人側の責任については以下の2つに類別されます。
❶使用者責任 : この使用者責任は利用目的が個人利用であれば対象外となります。事故発生が業務中であれば、相手に損害を与えた場合に発生する責任として問われることになります。
❷運行供用者責任 : この責任は自動車を運転利用で何らかの利益を受けていることであれば、例え、個人利用の目的あっても車の所有者である会社は運行供用者責任を追うことになりますということが基本となっています。
【事故時の保険は?】
社有車を個人利用の目的で運転していて、事故が起こして相手に損害を与えた場合の保険は「運転供用者責任」が問われることになります。
社有車の個人利用時の事故発生・・・運転供用者責任 |
では、社有車を個人で利用する際の留意点を整理しておきましょう。
[車に乗り前の点検ポイント]
★社内規定
★社有車の保険とその写しが車の中における存在有無
★緊急時の連絡先のメモ
★車の外観の点検
★車検証または写しの有無
[事故発生時の対応]
★被害を受けた相手の救護
★事故発生時の車周辺の危険物の取り除き
★警察への連絡
★保険会社及び勤務している会社への連絡
忘れてはならないことは個人利用による事故であることです。損害賠償の責任は個人が追うことが基本であるため、出来る限り社有車を個人利用することは避けたほうがいいです。どうしても利用せざるを得な場合は会社側の責任者の承諾を確実にとっておくことが肝要です。
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