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ゴールドと通貨の本質 - ビジネス知識源セレクション
吉田 繁治
「ゴールドの価値を基準にすると、高騰してきたユーロでさえ半値に下落している」これが本書の視点だ。著者は「米金融危機は解決にほど遠くドルの崩落が近い」と警鐘を鳴らす。いま私たちが知るべき資産防衛の考え方とは?想定される市場の動向とは?安いゴールドを買い集めた主体とは?投資家、経営者、全生活者必読の金融情勢分析。
ビジネス知識源セレクション

価格:1,050円(税込み)/ PDF

発行者名:吉田 繁治

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本文より

2002年までの金価格の下落には、米国FRBの呼びかけに応じた各国中央銀行の「金を壊滅させる」政策も加わっていました。

歴史的に言えば、1940年代は、世界の中央銀行の金準備は、通貨発行の70%もあった。現在は、これが25%です。ペーパー・マネーは、ゴールドに対し、約3倍に増えています(筆者注:金が2008年に1990年代の3倍~4倍に上げたのは、これが理由でしょう。金本位は、マーケットでは生きています)。

米国が金ドルの交換を停止した1971以降、世界の中央銀行は、政府信用を裏付けにしたペーパー・マネーの発行機関に転じます。本当のところは、米国が、1トロイオンスが$35で交換されるゴールドの流失を恐れ、金ドル交換停止を発動したのです。流出を恐れる理由は、金に価値があることを、FRBが知っているからです。金に価値がないなら、米国からの流出を恐れる必要はないはずです。しかし、世界が、ペーパー・マネーのドルより金に価値があるとすれば、ドルが暴落し、金が上がる。これは、ペーパー・マネーやドル証券を海外に売る米国にとって困る。

「金は価値がない」と言わねばならない。言うだけでは効果がない。

実際に、金の市場価格を下落させねばならない。そのためには中央銀行が、金を放出すればいい。しかし手元の金がなくなっては困る。どうするか?市場に金をあふれさせればいい。方法はある…。

金の現物を中央銀行に残したまま、市場にあふれせる方法が、1999年に始まった「金リース」の開始でした。変な制度です。

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目次

誰が安い金を集めたか?

若き日のグリーンスパンも金本位主義者だった――

1980~90年代の20年間、中央銀行が仕掛けた金リースで増加供給され、安く売られたゴールドの行方とは?

■謎に満ちたゴールドを解けば、管理通貨のからくりが見える(1)
  1. 貨幣膨張とインフレ
  2. 貨幣は不換紙幣(政府管理の通貨)
  3. 謎が多いゴールド
  4. 単純な真理と複雑な謎
  5. 『ゴールドと経済的自由(1966)』を解釈
  6. ゴールドはどうなった?そしてどうなる?
■謎に満ちたゴールドを解けば、管理通貨のからくりが見える(2)
  1. ペーパー・マネーを発行する米国FRBの淵源
  2. 30年ぼろぼろになった「ブレントン・ウッズ体制」
  3. 米ドルの疑似金本位制の下でのゴールド価格
  4. 米政府は、金を買わせないための反ゴールド・キャンペーン
  5. 米国の政府部門からの金の流出
  6. 1971年の金・ドル交換停止
  7. 7年前の、9.11の直前と直後のメールマガジンの引用
■謎に満ちたゴールドを解けば、管理通貨のからくりが見える(3)
  1. いよいよ、欧州の住宅価格下落が露呈した
  2. 世界の株価下落は、信用恐慌を示唆する
  3. 米ドルの弱体の原因は、構造的なものである
  4. 1980年以後の、ゴールド価格の下落と低迷の原因
  5. 1999年の金リースの開始で金価格にとどめを刺す
■謎に満ちたゴールドを解けば、管理通貨のからくりが見える(完結編)
  1. グルジアの枢要な意味
  2. 巨富をもたらす資源・エネルギー
  3. 国際と通貨圏
  4. 国家信用を背景にする国債も、通貨である
  5. 国債が意味するもの
  6. ゴールドの価値の二面性
  7. ゴールドの価値の二面性が、他の商品にない特性
  8. マネー・ロンダリングの(巨額)用途もある
  9. 国際とは、国内法や税が及ばないところ
  10. 日本と欧州のゴールドへの態度の違い
  11. 原油の急騰の本当の原因は、「通説」と異なっている
  12. 今後の原油価格への結論
  13. 90年代のゴールド価格の低下には、原油より複雑な事情があった
  14. 誰が安い金を集めたか?
■不換紙幣の貨幣錯覚から脱却せよ
  1. 貨幣と物価
  2. 国際コモディティの、二つの高騰原因とされていることは、怪しい
  3. ファンドの買いは仮需:仮需は高く売らねばならない
  4. 原油高騰だけで、200兆円余の世界的な所得移転
  5. ゴールドを基準に見た、国際コモディティ価格
  6. 金を一定の価値として見たときのコモディティ価格や株価
  7. 国民益の政策の提言

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この電子書籍は、有料メールマガジン『ビジネス知識源プレミアム』2008年7月23日号、8月6日号、8月13日号、8月20日号、8月27日号を再構成したものです(メルマガバックナンバー購入よりお得です)。

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吉田繁治(よしだ しげはる)
吉田繁治

東京大学卒 フランス哲学専攻(実存主義、構造主義)

流通業勤務を経て、経営戦略と情報システムのコンサルタント

最新かつ高度な経営原理を、わかりやすく実践的に提供することに定評

【分野】経営戦略 流通戦略 情報システムとネットワーク利用 ロジスティクス サプライチェーンマネジメント CRM 商品戦略 経済論 国際金融等