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貨物保険について
運送業を行うにあたっては必須な保険。自賠責は当然ですが、任意保険も自分なりのものを選んで加入することをお勧めします。また、万が一荷物を壊してしまった場合の貨物保険も加入しておくのが良いでしょう。自腹を切って弁償できるものならいいですが、50万、100万円くらいのものを壊してしまった場合は、自腹を切りたくないですから(笑)。
ただ、運送業などの保険会社は未だに代理店型が多いのが現状です。従来からある代理店型は人件費などが嵩む分保険料が高くなってしまうので、個人事業主としてスタートするには不向きかもしれません。今では少しずつですが、一般の方が多く加入しているダイレクト型でも黒ナンバーの個人事業主に対応してくれるところも増えてきているので、楽に手続きができた上に保険料を少しでも安くすることができるのでお勧めです。もちろん、取り扱っている会社は大手ばかりなのでとても安心です。
軽貨物や運送業の貨物保険相場(例)
三井住友海上
売上高(前年) | 支払限度額 | 免責金額 | 年間保険料(例) | |
三井住友海上(運賠安心デリバリー) | 1億円 | 輸送:1千万、保管:2千万円 | 輸送:5万円/保管:5万円 | 約370,000円(1年間) |
AIG損保
特定保管場所 | 輸送中/不特定保管場所 | 受託貨物 | 免責金額(自己負担額) | |
AIG損保(国内物流総合運送保険) | 売上高(前年)の15%又は8億円のいずれか低い額。 | ※5千万円 | 時価額を限度に5百万円 | 0円、30万円、百万円 |
※1事故支払限度額
損保ジャパン日本興亜
年間売上高 | 支払限度額 | 年間保険料(例) | |
損保ジャパン日本興亜(商売繁盛:運送業) | 4千万円 | 1億円 | 220,000円(1年間) |
東京海上日動
輸送中1事故支払限度額 | 1事故免責額 | 仮置中1事故支払限度額 | 年間保険料(例) | |
東京海上日動(運送業者貨物賠償責任保険) | 1千万円 | 5万円 | 4千万円 | 約560,000円(1年間) |
※1.上記した金額はあくまでも「例」として公式サイトに表示されている金額です。
※2.輸送とは輸送途中のことで、保管は保管中での貨物事故の場合を指します。
運送業の保険、どこがいい?
上記した表を見ていただければお分かりでしょう。各社それぞれ調べみたのですが、一番年間保険料が安いのは「損保ジャパン日本興亜」の22万円がダントツでした。年間22万円ということは、1ヵ月の支払いが18,333円ということになりますので、かなり安いのが分かります!価格で言えば断然損保ジャパン日本興亜なのは間違い無し!逆に一番高いのは東京海上日動の年間約56万円(1ヵ月あたり46,666円だから損保ジャパンの2.5倍近くです)。その中間が三井住友海上の約37万円でした。AIG損保に関しては、免責金額などは記載してあったのですが、年間の保険金額(約)が記載されていなかったように思えます(万が一記載されていたらすみません)。
ただ、これはあくまでも例や掲載されている価格だけの比較のため、補償内容などが変わると安くもなりますし高くもなるでしょう。だから、一概にどこがお勧めかとは言えません。色々なパターンでの貨物の損壊が想定されるので、自分に合わせたプランを得るためには見積もりをゲットするしかないですね!
貨物保険の加入方法
さて、貨物保険に入っておこうと思っても、じゃあどこの保険会社にすれば良いのかって思いますよね?加入方法は自分で探す方法もありますが、受託契約を結んでいる会社から紹介してもらう方法もありです。だいたい会社から「必ず貨物保険に入ってね」と言われるので、その場合はいいですが、「全て自己責任」ということであれば、探さないといけないですよね。下記保険会社の回し者という訳ではありませんが、少しピックアップしてみました(笑)。
★損保ジャパン日本興亜・・・運送業者貸物賠償保険
★三井住友海上・・・運賠安心デリバリー
などがあります。各社、それぞれのプランが豊富にありますので、一概に金額は申し上げられません。色々な保険を組み合わせることができるので、自分に合った保険プランを提案してもらいましょう。
保険選びは慎重に
既に軽貨物運送業を行っている方も、これから始められる方も、車両を運転するのであれば自動車保険には必ず入らないといけないですよね。できる限りコストダウンしたいところではありますが、自賠責は必須だし、任意保険に入っておかないと万が一事故を起こしてしまった際に困ってしまいます。よく言われることですが「業務として長時間運転する=事故が起きる確率がアップする」というのは当然なので保険は必須です。ただし、自分の業務の範囲内で想定される保険に入ることはお勧めしますが、あまり関係の無いような任意保険を選ぶ必要はありません。コストを省きたいのに、余計なコストをかけるだけですから、その辺りの見極めは慎重にしたほうが良いでしょう。
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